当社では、磯焼けの原因解明とその対策のために、平成4年度より藻礁ブロック「ビオユニット」の研究開発を推進してきました。現在までの研究結果から、「ビオユニット」は藻類の着生・生育の基盤材料として極めて優れた性能を持っていることが確認され、この度、沿岸漁場整備開発事業の増殖場造成事業に関わる新規構造物として適格性が認められました。 「ビオユニット」は、コンクリートにエコサンドを混合してブロックに整形したもので、エコサンドは火力発電所から排出された使用済脱硫剤で、多孔質、富栄養、有害物質の溶出がない等、海藻の生育に適した性質を持っています。
論文
岩ノリの増殖施設設計に関する研究(論文)(PDF)
人工基質を利用したフノリ増殖礁の開発(論文)(PDF)
急速に広がる海の砂漠化「磯焼け」 |
ビオユニットに着生したコンブ |
ビオユニットの研究開発例
観察写真(設置後3年4ヶ月,H11.4.20撮影)
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ブロックの形状 |
磯焼けの継続している海岸域でのコンブの生育状況(遠景、近景) | |
試験礁の設置状況 |
フノリ礁の設置状況 |
フクロフノリの着生状況 |
関連技術
・海洋(生物、化学、物理)調査
・海洋構造物計画・設計
・商品研究開発・流通
・経済(費用対効果)調査